Claudeで指示書、Codexで実行|AIを2台使い分けてブログを1日で直した記録
目次
クレジットが尽きた
作業の途中で、Claudeが止まった。使用量の上限。
AIを使っている人なら、あるあるだと思う。アカウントを追加して使い分けている人もいる。自分にはそこまでする必要度も資金もない。ただ、今のこのやる気を途切れさせるのはもったいなかった。
その日やろうとしていたのは2つ。Claudeと3稿まで往復して仕上げた看板記事を、WordPressに入れて公開する。もうひとつは、3年放置したサイトに残っている不具合をまとめて潰す。プロフィールページのリンク切れ、トップページのメタ情報、記事同士の内部リンク、カテゴリのぐちゃぐちゃ、ニュースレターの登録ブロック。数えたら5件あった。
先に書いておくと、その記事もこの記事も、下書きはAIに書かせている。自分の担当は3つ。何を書くか決める。AIに書けない部分を埋める。最後に全文を直す。隠しても読めば分かる。
原稿はできている。何をどう直すかも決まっている。動かす手だけがない。
全部Claudeにやらせる、という前提を捨てた
課金を増やす選択肢はあった。増やさなかった。上限に当たるたびに財布を開いていたら、副業を始める前に固定費のほうが育ってしまう。
代わりに考えた。工程を分けられないか。
Claudeにやらせていた仕事を並べてみると、性質が2つに割れる。何をどう直すべきかを考える仕事と、決まった手順を画面で実行する仕事。前者は頭がいる。後者は手数がいる。同じAIに両方やらせる理由は、よく考えるとどこにもなかった。
Claudeには「指示書」だけを書かせる。実行はCodexに渡す。頭はClaude、手はCodex。
AIに、AI向けの指示書を書かせる
ここが今回いちばんの発見だった。
AIを2台使うなら、普通は人間が間に入る。Claudeの答えを読んで、自分の言葉に直して、Codexに伝える。やったのはそうではない。Claudeに「Codexに渡す作業指示書を書いて」と頼んだ。人間向けの説明ではなく、別のAIが読んでそのまま実行できる形の文書。
出てきたものの粒度がすごかった。固定ページ /profile/ を復旧する、まずゴミ箱と下書きに残っていないか確認する、あれば復元してスラッグが profile になっているか確かめる、なければ新規作成する、パーマリンクが profile-2 になってしまったら重複ページを削除して取り直す。
profile-2 になったときの逃げ道まで書いてある。自分で指示書を書いたら、ここまで書けない。書けたとしても30分はかかる。前提もひととおり揃っていて、貼り付けるHTMLは全文が用意されていた。Codex側に判断の余地がほとんど残っていない。
そのままCodexに渡した。自分がやったのは、コピーして、貼って、報告を読んで、次に進めただけ。5件が1日で片付いた。ついでに見つかったのがプロフィールとお問い合わせの2ページで、リンクを置いておきながら中身は404のまま。3年放置したブログの、自己紹介への導線が死んでいた計算になる。
節約のつもりが、2次評価の話になった
AIを2台使うようになって、思っていなかった副産物があった。
前にアプリを作ったとき、Codexに2次評価をしてもらった。内部の仕様とバグをひととおり見てもらう作業。同じAIに「これでいい?」と聞くと、たいてい「いいと思います」が返ってくる。自分で書いた文章を自分で校正しているのと同じで、見落としが見落としのまま残る。
Codexが返してきたのは、基本的な仕様は今のままで大丈夫、という答えだった。バグの指摘もあった。ただ、別のところから「今の作りで問題ない」と言ってもらえたほうがありがたかった。作りながらずっと引っかかっていたものが、そこで消えた。
税理士事務所を回っていると、入力した数字を別の人がもう一度見る仕組みが必ず入っている。担当者が入力して、所長が見る。それをAIでやっていただけ。
節約のために始めた分業が、品質の話に変わった。
AIを1台に絞る必要はない
Claudeは優秀だが使用量が多い、というのは前から聞いていた。使ってみて、たしかにそう思う。それを欠点として見るのをやめて、分業する理由にしたほうが早い。
いま考えているのは、AIをひとつのチームとして扱う形。画像を作るのが得意なAI、プログラミングが得意なAI、それぞれに振って、Claudeがまとめる。Claudeを実行係ではなく、まとめ役に置く。今回でいえば、指示書を書いたClaudeがまとめ役で、Codexは手を動かす担当だった。
指示書という考え方は、AI相手だけの話でもない。何をどの順でやるか、失敗したらどうするか、終わったら何を報告するか。先に文書にしておけば、渡す相手が誰であっても動く。仕事で人に頼むときに毎回できているかというと、できていない。
上限に当たらなければ、たぶん今も1台で細切れにやっていた。
次に書くこと
ブログを直す話は、これで3本目になる。放置したブログをAIで測って直した話、なぜ40を過ぎてから始めたのかという話、そして今回の分業の話。ここまでが土台で、次からは中身を書いていく。
▶ 3年放置した自分のブログを、AIの”金継ぎ”で直してみた(何を変えたかの全記録)
▶ 40代の会社員が副業・発信・学び直しを始めた理由|青森で40歳を過ぎた自分の記録
FP2級の勉強で分かった中身を自分の家計に当てはめる話と、AI-OCRのデモで税理士事務所に断られ続けている話。どちらも自分にしか書けない。
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